ベジタリアン②
今年は紅白もガキ使も見れない三浦です。
さて、今年も残すところ後10日ですね。
何の感情もなくクリスマスを迎え、そのまま年越しへ加速していきます。
恋人がいなくて周りが気になるそこのあなた!インドへお越しください。
それでは!前回の続き行きます!
前回の記事を見ていない方はぜひこちらから。
そういえば、前回途中でブログを終わるフェイントを掛けましたが、そこで読み終わってしまった人はいないでしょうか。なんのことかわからなかったらもう一度どうぞ↑↑
4回に渡るベジタリアンの記事の二回目!
それぞれの回テーマはこちら
①菜食主義とは
②インドの宗教と菜食主義
③菜食主義と日本と水
④菜食主義と私、これからの世界と食
それでは今日のテーマに!
ベジタリアン②
~インドの宗教と菜食主義~
前回の記事でインドが堂々のベジタリアン王国であることがわかりました。
それを踏まえて今日は、インドの宗教と菜食主義者について綴っていきます!
ここでいきなり問題!!(でーでん!)
インドで最も信仰者が多い宗教は何でしょう??
正解は・・・・
でれでれでれでれでれ←効果音
でん!!
ヒンドゥー教でした!
これはご存知の方が多いことと思います。インドと言えばカレー、ヨガ、ヒンドゥー。
そんな感じですね。
ちなみに二番目は??
イスラム教です!
二位のイスラム教ですら、インドネシアに続き世界で二番目にイスラム教徒が多い国だというので、インドの人口が飛びぬけていることを実感しますね。
ちなみにキリスト教徒も3%ほどいて、前一緒に暮らしていたルームメイトの半分は4分の2がそうでした!すごい確率!
はい、続いて第二問!
ヒンドゥー教徒の割合はどれだけでしょう??
これはちょっと難しいですね。
半分くらいでしょうか? ちょっと多くて6割ほど?
それでは正解の発表です。
ででででででででで←超かっこいいドラムロール
でん!!
ななななんと
8割でした!!
みなさんの正解できましたでしょうか。
私は、ルームメイトの影響もあってもっと少ないかと感じていましたが、振り返って出会った人のことを考えると、まぁ8割で妥当だろうという感じ。
インドで人にぶつかったらたぶんヒンドゥー教徒です。
さて、そのインドが世界で最もベジタリアンが多い国というのはどうも関係がありそうですのでそこについて書いていきたいと思います!
まず私の周りのことからお話しすると、実はあんまりベジタリアンの人がいない!
私の会社には20代の社員が4人いますが、彼らはみなノンベジタリアンです。
今のクライアントの仲のいい人と食事に行った時も、一緒に鶏肉を頂きました。
みな聞いてみるとヒンドゥー教なのですが、遠慮もなく食べます。
それもそうかも知れません。前回の記事ではベジタリアンが人口の4割であると書きました。
それに対してヒンドゥー教徒は先述の通り8割。
他の宗教にベジタリアンがいないとすると、ヒンドゥー教徒でもベジタリアンは半分なわけですね。
ただし、遠慮なくというと少し語弊があるかも知れません。
ルームメイトだった一人は、旅行で有名な寺院に行ったあと3週間肉と卵を食べませんでした。
また仲のいい同僚は、親から肉ばかり食べてはいけないという教えを受けていると行っていました。
ちょっと日本人の感覚と違うものを持っているかもしれません。
Facebookで友だちになっている女性の社員は、いつも動物愛護に関わる動画や、いかに家畜が酷い扱いを受けているかといった動画をシェアしています。
結果、日本にいるときにはあまり見なかった、若しくは見て見ぬふりをしてきたものを、毎日のように見るようになったのもこのテーマを書くきっかけになりました。
私が親しい彼らはベジタリアンではありませんが、共通することがあります。
それは豚や牛を食べるところを見たことがないということです。
というより、レストランに言っても豚や牛の肉を食べることができません。
世界中どこにでもあるマクドナルドに行ってみても、インドでは鶏肉を使用したものか、ベジタリアン用のものしか見つけられません。
インドに来て以降、牛肉を食べたのは一度、日本人経営の日本食料理店だけ。これはもう頬の筋肉がつりそうなくらいにやにやしましたが。
そう、ノンベジを用意するレストランに行っても、乳製品、卵、魚、鳥、羊しか食べられません。そういえば日本のインド料理屋でもマトン(羊)カレーがありますよね。
なぜ牛や豚は食べられないのでしょうか? そこに今日のテーマのヒントがありそうですね。
牛に関しては、ヒンドゥー教がものすごく関係しています。
私の会社の社長は、76歳ともう高齢ですが、もう溢れんばかりの知識と教養を持ち合わせた非常に魅力的な人です。
その彼が、インターンシップの一環として宗教に関するレクチャーをしてくれることがあるのですが、その中に答えがありました。
ヒンドゥー教では、日本の八百万の神様のように、沢山神様がいていちいち名前覚えてられないよ!っとなりますが、誰でも知っている三大神!が存在します。
それが、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三体。
それぞれ、創造、維持、破壊を司る神です。
まさしくGOD(創造:Generate, 維持:Operate, 破壊:Destroy)
中でもシヴァは最高神とも崇められるすごい神様。
その彼が乗るのが、 そう、牛なんですね。
牛はシヴァの乗り物として神聖な動物。そのため彼らは一切口にしません。
また、おそらくカーストの上位で厳密なベジタリアンだと思われる私の社長は肉や卵は食べませんが、乳製品は口にします。
彼は牛を第二の母と呼びました。
人間は生まれてすぐ、母乳によって育てられます。その後、穀物や野菜と、牛乳によって成長が支えられると、彼は言います。
つまり、最初に育ててくれるのは母とその母乳で、その次は牛乳も大事な栄養素となると。その意味で第二の母であるというわけです。
さて、牛肉を食べない理由がわかったところでもう一つが豚肉です。
これはヒンドゥー教としての理由はなさそうですが、先ほど登場したイスラム教で大きく関わりますね。
ハラルマークなんかで知られるように、イスラム教では豚肉や、そのエキスを取ることが禁止されています。(ハラルマークは豚肉・エキスの入っていないものに表示される)
インドではイスラム教徒が1割を越え、待ちでぶつかった人がもしかするとイスラム教徒かも知れないといった感じです。
その彼らと文化圏を共にするうちに、ヒンドゥー教徒も豚肉を食べなくなったという所ではないでしょうか。
この二つの宗教が国の9割以上を占めるわけで、それぞれ牛肉、豚肉を食べない、ということになれば、ここまでに見たインドの食文化は当然の帰結と言えそうです。
さて、ネットを調べるともっと詳しい宗教的な理由が出てきそうですが、発信する立場としては、自分の経験から提供できることとしてこの辺にしたいと思います。
特に4割がベジタリアンという前ブログの数字と私の経験が離れているのでもう少しばかり深掘りしたいところですが、気付いたらもう3000文字!
なのであとは他のサイトにお任せしまして、興味のある方はどうぞ調べてみてください。
次回はちょっと違った観点から、ベジタリアンに突っ込みますよ!
それではお楽しみに。
三浦