ここインドにもまかないがありました。
中村です。
ブログを書く番だということをすっかり忘れておりまして、武本が寝てる傍でパソコンをカチャカチャしております。
今日の写真はですね、インドの多様性を象徴する一枚。
『バイク✖︎ニワトリ』
以前武本が、バイクに乗る少女の写真をあげましたが、
鳥までもがバイクに乗っているのがここインドです。
ちなみにこのニワトリは、いつもここにいるんです。
不思議なことに逃げないんですね。
今日はですね、もう時間もないので、ついこの間面白いな〜って思ったことについて書きますね。今後、ふかぼりしていくための記事になるかと。
それはですね、夜にどうしてもタンドリーチキンが食べたくなって、友人とマーケットを歩いていた時のこと。
ちょうど、店が閉まる時間で、チキンをオーダーしようとしても、もうダメやって。
インド時間をこういう時に発揮してくれないのもインド。
いくら頼んでもダメでした。
でもですね、閉店してるはずなのに、従業員の人たちはせっせとロティ(カレーと一緒に食べるナンみたいなもの)を作ってるんです。
ちなみにこれがその様子。
いやー、本当に器用ですよ。彼ら。
生地を伸ばして、釜の内側にくっつけて、また生地を伸ばしたと思ったら、タイミングをみて、生地を釜から取り出して。
絶妙な手さばきですね。プロフェッショナルです。完全に。
しかも、生地を釜の内側につける際は、手を釜の中に入れるので、一歩間違えればやけどをする危険な仕事。マスターするにはかなり時間が必要でしょうね。
話を戻すけど、店は既に閉店していて、お客さんも店内にはほぼいない。
そうすると聞きたくなるのが、
「閉店してるのに、どうしてロティをたくさん焼いてるんだい?」
っていう問いですよね。
答えは、なんと「まかない」でした。
1人ロティ5枚✖︎従業員30人=150枚のロティを焼いていると。
(スタッフ30人もいるんかいってこととか、ロティ5枚って結構食うなとか、ツッコミどころはありますが、まかないを作っている雰囲気は大変良いものでした。)
実は先日、武本からリキシャのドライバーの生活を調査した論文をシェアしてもらって読んだのだけれど、ドライバーの背景にある現実を知ると考え深いものがありましたね。
ある程度教育を受けたドライバーが、子供に教育を受けさせない傾向(自身が教育を受けた上で、教育の価値を見出していない)も一部見られたりと、背景には様々な社会問題を示唆するものがありました。
この店で働く従業員の場合もおそらく同じで、彼らの背景にある見えてこない部分にインド社会が抱える課題や、逆に強みが隠れているのだろうなと。すぐには見えてこない部分だけど、観察を繰り返していくと少しずつ明らかにできるのではないかと思ってます。
ということで、今回はレストラン従業員のまかないの発見から、レストランの雇用体系や、どのような層の人々が飲食業界に携わっているのか、また、他インフォーマルなセクターとの比較など、見ると面白そうなネタがたくさん集まりました。
中村