ムンバイにはどうやって行こうか

100ルピー(160円ほど)を手に入れました三浦です。

 

お久しぶりですガンジー様。

 

財布の中がゼロのままここ一週間ほど過ごしました。

 

モディ首相のせいですね。話が分からない人は過去のブログをどうぞご覧ください。

 

タクシーはウーバーでクレジット払い、レストランはカードが使えるところで。

 

一応困らないと言えば困らないのですが、60ルピーで満足した夜ご飯を食べれる屋台を見つけた矢先だったので、毎日レストランの350ルピーの夜ご飯は高く感じています。

 

ということで今日クライアントの従業員にお金を貸してくれと頼んでみました。

 

涙目で懇願。史上最高に悲しそうな顔を見せつけました。

 

結果100ルピーを手に入れ、今日は久々に屋台にドサを食べに行きました。

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一枚30ルピー(48円ほど)のエッグドザを頼みました。中に卵と香辛料が入っています。手前の白いのはココナッツ?のソースです。

 

これがめちゃめちゃうまい。日本に帰ったら恋しくなると思います。

 

これを今日は一枚で我慢。安上がりで三日間凌げますね。

 

二枚食べると腹八分目で丁度いいので、腹四分目というところでしょうか。実感は三分目ですが。

 

食べてるところで屋台のお兄さんが声をかけてきます。

「もう一つ食べるでしょーーー?」(ヒンディー語なのでわかりません)

 

「ああ、今日は十分だよ(お金があったらなぁ)」(一言も発さず笑顔で応える私)

 

 

 

 

さて、これで借金が増えました。760ルピーです。

 

内660ルピーはランドリーのお兄さん。毎日騒がしいインターホンを鳴らして現れます。が、現金がないため払うことができません。ごめんなさい。

 

 

 

 

さて、本題です。日本にいる皆様はこちらのニュースをご覧になったでしょうか。

www.sankei.com

痛ましい事故が起きました。電車の脱線事故により120名以上の方が亡くなりました。

 

このニュースに関連して、中学生の時にきいた話を思い出しました。

 

それは、社会科の先生の話で、その先生はインドに行ったことがあると前置きして、次のような話をしていました。

 

「ヨーロッパで、10人ほどの人が亡くなると日本でも大きく報道されるけれど、インドで400人が亡くなった列車の事故はほとんど報道されないのはなぜだろう。」

 

もうめちゃめちゃ曖昧で、数字すらも記憶をたどったものなのでまるで当たってないかも知れませんが、先生が伝えたかったことはわかるかと思います。

(400人というと1995年に起きたフィロザバード鉄道事故がありますが、遠すぎるのでやはり記憶違いかも知れません。)

 

いかがでしょうか日本での報道は。少なくともBBCのニュースでは2番か3番目に上がってきてはいましたが。

 

日本にいたら、なんてことない見逃してしまう事故だったかもしれません。なんてことないわけはないのですが。

 

 

 

 

 

私がこのニュースに引っかかったのは理由があります。

 

一つはもちろん、私自身現在インドで滞在しているということ。

 

タイトルの通り、12月の初めにムンバイにいくことを予定しています。が、どうやって行こうか。

 

飛行機は楽で早く着くけれど、やはり電車と比べると高いです。10倍以上。

 

でも、電車だと12時間以上も掛かるんですよね。

 

そこにこの事故です。無視できるわけもありません。

 

 

 

ただ理由はもう一つあります。脱線の理由が線路の劣化だったという点が引っかかりました。

 私が見たBBCの記事にも以下のようなことが書かれています。

www.bbc.com

Train accidents are fairly common in India, where much of the railway equipment is out of date. An accident in Uttar Pradesh in March last year killed 39 people and injured 150.

Last year, the government announced investments of $137bn (£111bn) over five years to modernise and expand the railways.

(上記記事より引用)

 列車のアクシデントがとても多いということ。原因は経年劣化だと、同じことが書かれています。

 

 

インドに来てインターンシップさせて貰っているというのは過去のブログで書いているのですが、仕事の内容は触れていませんでした。

 

その仕事の内容というのは、一言で表すとカイゼン(改善)・コンサルタントです。

 

詳しいことはまたの機会に書こうと思いますが、仕事を通して学んだことを一つ。

 

この改善というのは、主に費用を減らすカイゼンを通して、企業の利益に貢献するわけですが、安全面のそれがもっと大切ですよという話。

 

これはインターンシップ先の社長から学びました。

 

もう一度言うと、この列車の悲劇は線路の劣化から起きました。ここに安全面を重視したカイゼン、日ごろのチェックが行われていたら、、、

 

日本の終身雇用システムって案外悪くないのではないかとも考えました。なぜなら、インドでは割とすぐに仕事を変えるため、それが長期的な会社の繁栄に目を向けない原因になっているのではないかと思ったためです。(この話はまた今度しましょう。)

 

これも事故の原因の一つだと考えています。自分が会社をやめてから何か起きても自分には関係ないねーーーと考えも不思議ではないからです。

 

 

 

 

 

少し話が変わりますが、インドの高速鉄道を日本が受注したことを知ってる方は多いかと思います。

 

私はインドで、日本のインフラ技術や、ソフト面等の誇るべきものが詰まった”インド版新幹線”が走る日を非常に楽しみにしています。

 

そして今願うのは、これがインドと日本の経済成長、インドの新しい文化の発展に繋がること。それに加え、日本の安全を重視した技術が、インドの社会を頻発する痛ましい事故から遠ざけることです。

 

 

 

 

さて、私がカイゼンを、カタカナで書くのは、こっちでもその言葉が使われるからです。

 

日本の5SやTPM(私がインターンシップでしていること)について書かれたサイトでもカタカナでの表記が多くみられます。

 

それだけ世界の標準になった誇るべきカイゼンのように、これから日本の”アンゼン”技術が、世界の標準となって、日本が主導で世界に豊かさを運ぶ日を願って。

 

三浦