なんでここに○○が?!インド動物シリーズ①後編
Namaste! 武本です。
昨日は中村がかなり衝撃的な記事を書いてくれました!
各所からなかなかの反響があった模様。ああいうのは万国共通ですからね~笑
さて今日はインド動物シリーズ①後編ということで、張り切っていきたいと思います!
・・・・・と思うのですが、実は残念なお知らせがあります。
前回の記事で登場した
(なんでここに○○が?!インド動物シリーズ①前編 - Jugaad-INDIA’s diary)
アヒルと鴨とヤギ(と犬も追加)の飼い主
であるおじさんに会えたんですが、
写真を撮り忘れました。非常に悔しいです。
長髪のおじさんで、結構インパクトあったんですけどね・・・。
以下イメージ画像です。
南インドの大大大スター、ラジニカーント似の長髪のおじさんでした。
南インドでは絶大な人気を誇る国民的?英雄です。
日本でも「ムトゥ 踊るマハラジャ」が一世を風靡したと行っても過言ではないです。
このラジニカーントに話を聞くところによると、どうやら
「アヒル&鴨はペットではなく卵のために飼っている」
とのこと。
アヒルの卵は日本人にはなじみがないですが、フィリピンにはバロットがあるし、
インドでも意外と一般的なのかもしれません。
今日は犬もいて、横腹にカレーついてました。
犬もカレー食べるんやな、と感心しました。子ヤギと仲良く戯れてました。
黒いひよこ?は初めて見ました。
もはやちょっとした動物園ですわ。
彼らがハイデラバードの中心部のオフィス街にいるっていうのがまた驚きです。
今までインドでもいろいろなところを訪れましたが、
そのほとんど、いや、すべての場所に動物たちはいました。
牛をはじめとして、数が多いのは犬、猿といったところでしょうか。
インドの首都はデリーですが、もちろんデリーや大都市のムンバイも例外ではありません。
日本では動物と人間の住み分けが徹底していて、その甲斐もあって狂犬病や動物由来の伝染病のリスクは低いです。
一方インドでは動物と人間の住み分けが曖昧です。街歩いていてアヒルを見かけますからね。狂犬病で毎年2万人以上が亡くなっているというデータもあります。
「・・・狂犬病で2万人?!インドどうなってんねん・・・。」
自分も正直思います。
ただ、日本のこの住み分けのために、年間に25万頭の犬や猫が犠牲になっているという事実もあります。
なお、インドでは野生動物の食用以外の殺傷を禁止する法律もあるようです。
Wildlife Protection Act, 1972 - Wikipedia
これに関連してインターネット上で厳しいながらも的確な意見を見つけたので紹介すると、
犬に限って言えば、インド政府が殺処分はしないと決定したのであれば、本当にそれだけの心構えがあるのなら、それなりの予算を付け、人員を増やしプロジェクトとしてやっていかなくてはならない問題でしょう。
犬をひとつの場所に集め、避妊手術を確実にし、狂犬病ワクチンを全頭に打つ。その後、いくつかの場所で保護し続けるか、もとの場所に返す。
ただ人として、また宗教上の問題などで動物は殺せないと言っているのであれば、理性的に考え始めなくてはいけないと思います。
いまもインドの人口は増え続けています。
今後食料不足に陥ったとき、10の食料を半分ずつ動物と人間とに分けろと言えるでしょうか?
犬にかまれ狂犬病にかかる路上生活者を運が悪かったで片付けるわけにもいかないでしょう。
ポリオ発症率を0にできたのですから、やるきになれば狂犬病対策もできないわけではないでしょう。
寄付だけで行えるレベルの問題ではないのは明らかです。インド政府、または州政府がどれだけ本気かということだと思います。
コルカタのシャンティニケタンという街にいた時のことですが、チャイ屋の前にお腹を空かせて来る犬がいて、いつもチャイ屋の親父がビスケットをあげるんですよね。
「飼ってる?」
と聞くと、
「いや、飼ってない。お腹すくのは人間も犬も同じやろ?だからビスケットあげるんや。」
日本では野良犬や野良猫に餌をあげることに対して非難されることも多いですが、ここでの考え方は非常にシンプルです。
こういうインドを見ていると、人間と動物の住み分けについて、考えさせられます。
さあ、20年後30年後のインドはどうなっているのか。
機会があれば犬や猫の殺処分についてどう思うのかもインドの方にぜひ聞いてみたいところです。
以上、武本でした。