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本物を体験する価値

川が綺麗ですねの武本の友人こと中村です。

フードレポーターの三浦の友人こと中村です。

 

インドでの生活にもだいぶ慣れました。

私生活における一番の収穫は、

ハウスキーパーとの距離が近くなったことでしょうか。

もう、インドのママですね。

 

できたてのロティをいきなり手渡して、『あっちぃぃぃぃ!!!!』っていう僕のリアクションを見るのを楽しんだり、

『今日はご飯ないわよ』なんて真剣な顔で嘘をついてくる笑

(現金がない今、いきなりご飯が出ないと言われるとなかなか面倒なんですよね笑)

 

この前は、初めてロティ作りに挑戦しましてですね。

『そんなんじゃ、だめだめ』なんて言われながら、楽しい時間を過ごしました。

 

そんなインドのママから、近いうちにバターチキンの作り方を教わりたいと思うので、その際はみなさんにお伝えしますね!!

どうぞご期待を。

 

今日はですね、純粋な気付きをベースに書きたいと思います。

つらつらと自分の気付きを。

 

テーマは、「本物を見る価値」ということで。

 

インターネットが普及した現代、我々は莫大な情報にアクセスできるようになって。

異国のことを見たり読んだり聞いたりする機会も圧倒的に増えたと思うんです。

Youtube にいけば、ボリウッドダンスがどういったものなのかを目にすることができるし、花笠だって見ることができる。

 

アイドルのダンスの振り付けを覚える人がいるように、その気になれば、異国のダンスだって、歌だって覚えることができる時代になった。

 

そんな時代にですよ、一つ大きな気付きを得たんです。

それは、ついこの間、デリーのスポーツセンターに行った時の出来事。

そのセンターは思ったより立派で、陸上競技用のトラックやサッカー場があったり、テコンドーの試合が行われていたりしていたのだけど、武道のクラスもあって。

 

合気道の稽古を見ることができたんです。

 

先生はインド人なのだけれども、

その日は偶然日本人の駐在中の方も稽古に加わっていて。

インド人の生徒二人、インド人先生、日本人の4人で稽古が行われていた。

 

そもそも、僕自身が合気道についてあまり知らなかったために、

その日本人の方から色々と説明を受けて、僕はびっくりしてしまいましたね。

 

皆さんも、へぇ~って言ってしまうであろう情報を上げておくと、

 

1)合気道には試合がない。つまり勝ち負けじゃない。

合気会のホームページを参考にさせてもらうと、合気道は、「入身と転換の体捌きと呼吸力から生まれる技によって、お互いに切磋琢磨し合って稽古を積み重ね、心身の錬成を図る」ことを目的としているようです。この点は、実際に稽古を見て納得がいった点ですが、お互いを引き出すといった表現をするとしっくりくると思います。

 

2)日本発祥の武道

まぁ、これはあまり驚かないかもしれませんね。開祖は植芝盛平という方のようです。ネットで色々なエピソードが上がっておりました。

 

3)世界にもファンが多い。

2014時点で、世界国々の約7割、約130ヶ国に組織・団体があるそうです。合気道がこうして世界に広がり、愛されているのを知ると嬉しくもなりますし、日本では知らない人が多いことに対してはちょっと寂しい気分にもなりますね。(僕自身も合気道の名前だけを知っているような人間だったので、何も言えないのですが。)

 

4)遡れる

流派はいくつかあるようですが、合気道のすごいところは、師を遡っていくことができることらしいです。つまり、自分が誰の元で合気道を学び、その師はまた誰の元で学んだのかは共通認識のような形であると。これは海外でもそう。「~先生の元で学んだ」と言えば、海外の人でもそれがわかるみたい。これってすごくないですか?実は、僕は小さい頃にほんのすこしだけ柔道をしていたことがあるのだけど、流派さえも分かりませんね笑

 

 

まず、稽古を見て感想だけど、

最強のコミュニケーションの形なのかもしれないと思いましたね。

技の型は世界共通だから、言葉いらずして、技をお互いにかけあう

あくまで、想像ですが、技をかけあう中で、絶対一体感みたいものが生まれますよね。そうすれば、もう仲良し

 

How are you?」って言って握手して、

出身地聞いて、仕事聞いて、趣味聞いて、家族のこと聞いて、

やっと仲良くなるなんてプロセスはいらないんです。

 

素晴らしい。

 
そろそろ一番話したい、本物の価値について触れたいと思います。

最初に述べておきますが、合気道の稽古を見たのは初めてでしたし、ましては僕がやっていたわけではないので、あくまで僕の感想だということ念頭に置いて読んでくださいね。

 

僕の解釈では、合気道の技に置いて最も大切なのは、力ではなくて、相手のバランスをいかに操作するかということなのかと。そして、技をかけられる側は相手に身を委ねると言いますか。

 

だからこそ、動作の一つ一つに理由(*三浦のドーサではありません)がある。腕を低く引くのには相手のバランスを崩すためであったり、相手に身体を密着させるのは、相手のバランスを操作しやすくするためであったり、見ていて奥深さを感じていましたね。この点がしっかりなされると、技が本当に綺麗に決まるんです。これは超初心者の僕が見ていても分かりましたね。

 

そしてこの点に、インド人の先生と日本人の方の大きな違いが見えました。

 

もともとインド人の先生を日本で合気道を学び、インドで道場を開いた方なので、日本語もペラペラですし、日本人の方との演技は美しいんです。

でも、指導の最中の技を見ていると、どうもこう、一つ一つの動作に繋がりがないなぁと思いましたね。なので、生徒たちもその点をあまり気付けずにいるなというのが感想でした。

 

先に述べたように、腕を低く引くのには、相手のバランスを自分側に崩すこと、そしてその次の押しをスムーズにするためのものであるはずなのに、生徒たちは、「腕を引く」という解釈だけしかしていないから、低く引けてないんですよね。なので相手のバランスは崩れず、押しの段階になった時に、力技になってしまう。

 

その点について、日本人の方の指導をもらって、インド人の生徒も「なるほど!!」って目をしてましたね。思わず笑ってしまっていました。

僕は見ていただけなのですが、実際に技をかけられてる彼からすると、バランスが完全に操作されてる感覚を得たのでしょう。

柔道でいうと、完全に技をかけられて、背中が床につくまでの数秒間で、「あっ、やられた」って思う瞬間がありますよね。

そんな感覚でしょうおそらく。

 

腕を低く引かれたことで、「おっととと」と相手側に倒れかけたかと思いきや、反対に押される。

 

これを体感できたことは彼にとって非常にプラスだったのではないでしょうか。

これを知らずにやっているのとやっていないのでは、大きな違いですし。

 

インド人の方と比べて日本人の方が本物だと言いたいわけではないのですが、

おそらく合気道の技の理想形を考えると、動作一つ一つの繋がりの重要性についてあまりインド人の生徒に伝わっていないように思えました。

 

つまりですね、我々が他者から何かを学ぶとき、

その先生のスキルを100だとすると、自分が100にまで到達しないことがいくらだってある。例えば80としよう。

それでいて、他者を教育する立場になると、その生徒たちは、80100として教わることになる。

そうするとどうなるかが分かりますよね?

時間を経るにつれて、どんどん失われている部分が出てきてしまうんです。

(もちろん師を超えるという逆のケースもあるでしょうが。)

 

これは何も、合気道の話だけではなくてですね。

 

例えば、いくら我々がインドの話を書いたとしても、それが伝えきれるのは、現状の一部分な訳で、このブログを読んだ人が他者に伝えきれることもまあその一部であって。

 

要はですね、本物に触れるってことは、やっぱ大事なんだと思うんです。

人から聞いた、本で見た、テレビで見た、という経験が我々に十分に鮮明なイメージを抱かせることはできるけれど、やっぱりそれが十分では決してない。

 

三浦があげたストリートのドーサの写真を見て、今度同じ写真を見たときにドーサだねと言えるようになるかもしれないけど、実際に手にとって見なければ、ドーサのクリスピーな感じとか、油の感じとか、ローカルならではのちょっと雑な感じとかは絶対にわからない。

 

武本が川が綺麗ですねとつぶやきましたが、それは彼がガンジス川を訪れ、沐浴し、何より愛し、一定期間を共にしたからこそ出てきた言葉なんです。だから僕にはガンジス川の綺麗さがどうもわからない。笑

 

そんなわけで、僕は、インドにいるうちは、なるべく本物のインドに触れらるようにしたいなと思ったところでした。

 

それと最後にもう一点。

合気道にひたむきに取り組むインド人青年たちを見て思ったこと。

合気道の技を習得するのには、相当な時間がかかると思うんです。

それでいて勝ち負けのように分かりやすい指標もない。

それなのに、師と3人で、稽古に励んでいる姿を見て、感動しましたね。

一人の青年なんて、ノイダから通ってるんだって。(1〜2時間くらいかかるのかな?)

僕ももっとしぶとくならないとダメですね。

 

今から本物のローカル飯、食いに行ってきます。

 

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インドのヤギ。ヤギ飼いたい。

 

中村