ベジタリアン③
どーもどーも三浦です。
クリスマスは楽しめないかと思っていたら、思いのほか楽しんでしまいました。
武本君にお誘いを受け、一緒にホームパーティーに参加してきました。
インド人の方もしっかりクリスマス楽しんでいましたね。ヒンドゥー教ですが。
日本ではよく、キリスト教でもないのにクリスマス祝って、わけわかんないよねなんていう自虐的なことをクリスマス辺りになるとよく聞きますよね。
ただインドでもクリスマスっていう言葉は飛び交うし、雰囲気は違えどしっかり楽しんでいました。
その辺り寛容なヒンドゥー教、他の文化を否定せず受け入れるあたりは、日本のその感覚と似たものがあるのではないかなと思いました。
さて、前々回、前回に引き続き、ベジタリアンについてのブログ!
それでは今日のテーマに行きましょう。
ベジタリアン③
~菜食主義と日本と水~
変なタイトルですねー。
ベジタリアン 日本 水
んー 菜食主義者に ジャパンに ウォーターーーーー!!!!
この三つの単語にどんな繋がりを見出すのか、腕の見せ所ですね。
まず、ベジタリアンと日本ってどうでしょうか。
日本で日本人のベジタリアンの方にあったことありますか??
少なくとも私はありませんね。みんなお肉大好きですよね。
ですが、日本に来ている海外の方だったらあったことがあるかも知れません。
クリスマス、インド人のお友達の家でパーティーをしたことは前述の通りですが、その中にもベジタリアンの方がいました。
彼女は日本語が驚くほど上手で、日本に半年滞在したこともあるようです。
私の会社の社長も、ナンバー2の方も日本に行ったことがあります。彼らもベジタリアンです。
さて、彼らは日本に行ったとき何を食べていたのでしょうか?
日本食と言えば、お寿司や天ぷら、すき焼きなんかもありますかね。
クールジャパンと謳って、日本の文化を世界に広めようとする中に、この我々が愛してやまない日本食も含まれているかと思います。
ただ、もちろんベジタリアンの方たちは食すことができません。
日本の誇る、広めたくて仕方のない文化も、信じることの違いによって阻まれます。
それはまだいいにしても、日本に来たベジタリアンの方たちが、食べ物に関して過ごしにくい国だと思ってしまう可能性があるのはどうでしょう。
日本でベジタリアンのレストランってどれくらいあるのでしょうか。東京などの都会や観光地にはそういったものもあるのでしょうか?あったら是非教えてください。
少なくとも、私が住む地域では見たことありません。
これは、ベジタリアンでも人によるようですが、調理場までノンベジのものと分かれていないと食べないという厳しい方もいるんだとか。
そうなると日本でそういったレストランを探すのは、さらに難しそうですよね。
インドに来るまではあまり感じませんでしたが、文化の溝は思いのほか深そうです。
さて、話を移って、「日本と水」について考えていきましょう!
これは感覚的にどうですかみなさん。日本と水。
日本は海に囲まれて、山もあってきれいな川も、私が愛してやまない琵琶湖もあって。
水資源豊富な国ですよね。恵まれた国だなーー。
って思っていました。
いや、確かにそれは間違いではないのですが、違った見方もできるようです。
それはバーチャルウォーターという視点!!
みなさんこの言葉を聞いたことがあるでしょうか?
私は以前途上国の水事情なんかを調べているときにたまたま知ったのですが。
このバーチャルウォーターとは、日本語にすると”仮想水”。
なんだかかっこよさを感じるのは私だけでしょうか。
これは環境省のサイトによると、
バーチャルウォーターとは、食料を輸入している国(消費国)において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したものであり、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念です。
例えば、1kgのトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1,800リットルの水が必要です。また、牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kgを生産するには、その約20,000倍もの水が必要です。つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な分だけ自国の水を使わないで済んでいるのです。言い換えれば、食料の輸入は、形を変えて水を輸入していることと考えることができます。
わかりますでしょうか。
簡単にいうと、牛を海外から輸入したら、その牛を育てるために必要な海外の水を使っていますよねっていうことです。
このバーチャルウォーターという概念を用いると、日本と水の関係が大きく違ったものになってきます。
時間がある方はこちらのサイトを参考にしてください。
このサイトによると、
米1kgに必要な水は約1900リットル
牛肉1㎏に必要な水はなんと・・・
1万5000リットル!!!
穀物を育てるのに大量の水を必要として、それを餌にして育つ牛はそれはもう大変な量の水を消費しているというわけです。
そして日本は食料自給率が低く、約40%(カロリーベース)
サイト上では、”肉食化”も相まって、水を大量に輸入しているとされています。
いかがでしょうか。水資源が豊富に見える日本は、このバーチャルウォーターという概念を使うと海外の水資源に頼っていることがわかるわけです。
お金で水を買っているとも言えますかね。
バーチャルウォーターも一つの考え方に過ぎませんが、面白い指標の一つでしょう。
水問題が深刻な社会問題の一つであることは疑いのない事実だと思います。
そして、解決が難しい問題の一つでもあります。(当たり前か)
今のクライアントでは水の浄化をする装置があるのですが、それは逆浸透膜(RO)の技術を使っています。
これって、海水を淡水にできたりもして、まさに上の問題を解決に導きそうな画期的な技術でもあります。
ただ問題はやっぱりそんな単純じゃなくて、この逆浸透膜による水の浄化も限界があります。
まず、ものすごく電気を食うんですよね。
インフラがなかなか整備されない途上国では難しいというのもあります。
それだけでなく、未だに電力は多くの部分を化石燃料に頼らざるを得ないわけで、それが温暖化や酸性雨を招いて水資源をダメにしてしまうわけです。
せっかく綺麗な水を作ったのに、そのせいで違う場所で水が汚染され、手元に処分に困る大量な塩ができると。
やはり解決は難しく、水を節約するのが一番の手のように思います。
だらだらと書きましたが、今日のテーマは菜食主義と日本と水でした。(忘れてた)
全体通してどういうことかというと、
日本は食料自給率が低くさらに、ベジタリアンどころかみんなお肉が大好き。
みんなが好きな牛丼もハンバーガーも大量の水(海外の)を必要とする。
日本は実は大量の水消費国!?!?
水問題は解決が困難な社会的課題!
こんなところでしょうか。
普段口にするおいしいお肉も、実は社会問題に関わっていて、それはこの一つの地球で生きる以上切っても切り離せない関係なわけです。
だから、ベジタリアンになろう!ということではありませんが、少し頭の片隅に入れておいてもいいのかなと思って書いてみました。
ふぅー、
焼き肉が食べたい。
三浦