あなたの後ろにいるの・・・。
インドの怪談話。
今回の舞台は「トイレ」
トイレというと怖い話の舞台として定番だけれども、
そう、ここインドでも出てしまいました。
とうとう、出てしまったのです。
事件が起きたのは、昨日の夜。
夕飯を食べ終え、自分の部屋のトイレにいると、どこからかガサガサと音がするではありませんか。
まぁ、また外で子供たちが遊んでいるんだろうと、気にかけることはしなかったのですが、でもガサガサがものすごく近くに聞こえて、おかしいなぁ~って音のする方を見てみるとなんとなんとそこには・・・
ハトがいたんです。
トイレと鳩と私。
みんな違ってみんないい。
鳩はこっちを見つめるだけで、おとなしくしているので、気にせずにいたのですが・・・
そしたら今度は飛び回るじゃありませんか。笑
でも、トイレの中をバサバサと飛び回ったのちに、窓から外に出て行って。
あぁ、これで安心と思っていたら、ハトがまた戻ってきて。
そのあまりのスムーズさにまさかこいつ俺の部屋の住民なのかとも思ってしまう程。
別におとなしくしていれば、同居してもいいけれども、何せ、シャワーを浴びられらないのはきつい。ってなことで、鳩を外に出そうと、ツンツンするけど、なかなか鳩が外に出ていかない。
さすがインドで育ったハト。
「お前らが後から入ってきたんだろ」って。
まぁ、無事にハトを外に出すことにも成功しました。
おしまい。
さてさて、今回の投稿は、前回の500Rsと1000Rs紙幣が使用不可になったという話の続きを書きますね。
三浦が昨日のブログで書いたように、インドの銀行は連日人だかりです。
自分は、運よく100Rs紙幣を数枚持っていたので、まだ銀行にいかずに済んでいますが、何せ不便。路上でなんかをフルーツを買いたい時とか、メトロのお金とか本当に困るんです。
政府は政府なりの意向があって、この政策が急遽実施されたわけですが、やく一週間が経つ今、色々とその影響が形になって出てきており、新聞でもよく記事を見かけるようになりました。
影響を大きく二つに分けると、それは以下のようになる。
①経済的には余裕があるの人々は、使用できる紙幣が手元にないから、日常生活で不便を強いられている。
②都市部の貧困層は、インド国内の消費の減少から大きな打撃を受けている。
③お金の返済が滞ることで、多くの活動が停止もしくは減少する。
①については、もうこれは明らかで、僕もこちらの部類になるわけだが、何せ使えるお金がないから、いくら1000Rsを持っていても、書いたいものが買えない。旅行者もチケット代や交通費を払うに十分な紙幣がなく、見たい観光地を見れないといった状況が続いている。カードを使えるところでは基本的に問題ないが、それ以外の場所ではいつも現金不足に悩まされる。ただ、これに関しては、医療費など急を要する事態を除いては、生活に大きな支障をもたらすほどではなく、カードを使えるところで食料品を手に入れたりとある程度対処を施すことができる。
②の場合はより深刻で、これは、とりわけ、小さな店を構えて何か商品を売っている人やドライバーに対しての影響。
何が問題かというと、インド国内の人々の手持ちの使えるお金がひどく限られているから、消費がかなり縮小してしまっているということ。
経済的に余裕のある者にとっては、欲しかったものを購入できないという不便さを感じる程度だが、売ってる側からすると、これは死活問題。特に、小さな店を構えて細々と収入を得ているような人々は、その日暮らしをしているような状況だから、政策実施後に消費が激しく落ち込み、食べ物を買うお金もないという次第。新聞記事でもその状況への嘆きの声があげれている。
さらに、今の時期はインドの結婚式に関する製品の書き入れ時らしく、その収入を支えにしてきた物売りの人々はかなり厳しい状況下にある。その日暮らしをしていた人々にとっては、書き入れ時に稼いだお金が一年を通して生計を支えることになると考えると、この時期に例年のように収入を得られなかったことは、長期的に影響を引き起こすと考えられる。
③はお金の流れから広まる影響である。例えば、家賃の支払いに100Rs紙幣を使わないといけないために、生活必需品を買うお金がなくなったり、自分の商売への投資のお金がなくなったりといった具合だ。お金の返済が受けられない方も、これは非常に困った事態で、彼らの活動に色々と制限が生まれる。
その結果、多方面にマイナスの影響が出てくる。
しかも、それぞれがリスク回避をする結果、結局は、土地がなかったり、簡単な商売でその日暮らしをするような貧困層が、最も厳しい境遇に陥ることになる。
自分のインターン先も、マイクロファイナンス事業をしているから、こういった企業へのとっても影響は大きい。
というのも、返済には現金が必要なわけで、いくら返せるお金を持っていたとしても、それが使用不可となった紙幣であれば、返却に使用することができない。だか、それを受け入れなければ、事業が成り立たない。そしてその顧客の数から考えても、返済を先延ばしにし続けることもできない。
この点に対して、特例で旧紙幣の使用を認めるようにするための色々と動きがあるみたい。
ってなことで、真面目な記事になりましたが、世界例を見ない政策の影響もせっかくインドにいるので、追っかけてみようと思います。
中村