ハイデラとビリヤニとわたし

Namaskaram!

武本です。

 

僕はヒンディー語を勉強しているのですが、

ここハイデラバードの言葉はヒンディー語ではなくテルグ語なんですよね。

 

もちろんヒンディー語もわかってくれるんですけど

・・・いや、違うわ。なんか違う。

テルグ語なまりのヒンディー語を話すんですよ、彼ら。

これがなかなか聞き取りづらい。バラナシのTHEヒンディーなヒンディー語になれてきた自分にはなかなかつらいんですよね。

 

専攻である言語についてもいつか記事にしたいと思っています。

 

さて、なんといっても今回は・・・待ちに待った・・・

 

ビリヤニ

 

 

特集ですよ!

 

 

え、誰も待ってない?

・・・・・さあ、張り切っていきたいと思います!

 

「おいおい、ちょい待った。この間からビリヤニビリヤニ言ってるけど、そもそもビリヤニってなんやねん?!」

 

という方。安心してください。写真ありますんで。 

これが

 

 

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ビリヤニですわ。

上に載ってるのはチキン。美味しそうでしょう?

 

ビリヤニとは、インドやその周辺国で食べられているスパイスとお肉の炊き込みご飯です。またパエリア、松茸ご飯と並び世界三大炊き込みご飯の1つと称されています。

インドのおいてビリヤニは、イスラム教徒の結婚式でお祝いの食事とされているだけではなく、屋台で日常的に食べることもでき、まさに国民食として幅広く愛されています。

ビリヤニとは - ビリヤニを国民食へ!日本ビリヤニ協会オフィシャルサイト Nippon Biriyani Association

 

・・・え、今すぐ食べたいですって?

 

日本でも食べられますよ!

詳しくは上記日本ビリヤニ協会オフィシャルサイトでご確認ください。

 

 

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ファミリーサイズのビリヤニ。

3人で頼みましたが、この時は惜敗しました。

 

 

僕が愛して病まないビリヤニ、どんな味かというとですね、

これはかなりスパイシー。スパイシーなんですがそのなかにしっかりとした旨みのようなものがある。本当に美味しいところのビリヤニはその旨みがぎゅっと凝縮されて絶妙なハーモニーを生み出している。

「口に入れた瞬間、自分の中のマサラというマサラが踊り出す」

とはうまく言ったものです。

 

 

今日もビリヤニ食べてたら、ふと思ったんです。

 

「何でハイデラバードのビリヤニってこんなおいしいんやろ?」

 

って。

 

今でこそこんなにビリヤニビリヤニいってる自分ですが、お恥ずかしながらビリヤニ歴は浅いです。ハイデラバード来てからなので約一カ月半です。

 

バラナシにいるときは

 

「なんやねんビリヤニって。男はプーリーとサブジやろ。」

とか正直思ってました。すみませんでした。

 

そんな自分を変えてくれたのがこのハイデラバードビリヤニ。

 

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・・・前置きが長くなりました。

話は戻りまして、「なぜハイデラバードのビリヤニは美味しいのか。」

 

①一つは調理法のようです。ハイデラバードビリヤニのみに用いられるカッチーという調理法があり、このカッチではマリネした肉をバスマティ米と一緒に炊き込み、独特の旨みをだしているとのこと。

ビリヤニ - Wikipedia

なるほど、そもそも調理法が違ったんですね。

どうりで他の街のビリヤニとは違うはず。 

 

②もう一つにはどうやらビリヤニがもともとイスラム教文化に起源を持っていることも関係ありそうです。

インドのイスラム教徒都市として有名なのがハイデラバードに次いで北インドにあるラクナウ。ここで食べたビリヤニも非常に美味しかったんですね。

バングラデシュのダッカで何気なく入ったレストランのマトンビリヤニもこれまたマトンがほろほろで最高でした。

 

実際自分もそうだったのですが、インドのイスラム教というとイメージがあまりない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は首都であるデリーですら、歴史的・文化的にはイスラム教の色合いが非常に強いのです。

 

ヒンドゥー教では伝統的に肉を食べることが良しとされないのに対して、

イスラム教では豚肉以外の肉は食べることができます。

つまり、肉を使った料理が洗練されているのはイスラム教色が濃い街だと言えます。

 

宗教が食文化に与える影響には興味深いものがありますが、ハイデラバードのビリヤニもその一つ例だといえるでしょう。バラナシにはハイデラバードレベルのビリヤニはもちろんありませんでした。

 

 そして、一口にビリヤニと言ってもレストランによって味・クオリティは様々。

 

次回はハイデラバードのビリヤニレストランを紹介するとともに、インドの外食産業についても調べていきたいと思います。

 

以上、武本でした。